ビカクシダの胞子培養にチャレンジしました

前々から興味はあったものの、なんとなくキッカケがなく手が出なかった植物、ビカクシダ。今回、葉っぱ友達が胞子を譲ってくれるということで、わたしも遂にビカク デビューとなりました。


譲ってもらった胞子
左の葉っぱ3枚がベイチー(Platycerium veitchii)、右のカプセルに入ってるのがウィリンキー(Platycerium bifurcatum ssp. willinckii


今回 譲ってもらったビカクシダは2種類。プラティケリウム・ベイチー(Platycerium veitchii)と同じくプラティケリウム・ウィリンキー(Platycerium bifurcatum ssp. willinckii

どちらも寒さに強く、ビカクシダの中では初心者向けの育てやすい種とされています。

ちなみに、P.ベイチーはオーストラリア東部・クイーンズランド州 原産。
普通葉(foliage leaf、園芸一般的には胞子葉と呼ばれる)の切れ込みが深く、トライコームが密で白い。繊細でキレイな種。乾燥に強い。

P.ウィリンキーはビフルカツム(P.bifurcatum、最も一般的な普及種。園芸店やホームセンターでも見かける)の変種で、インドネシアのジャワ島・スラウェシ島が原産。長く垂れ下がる普通葉と、巣葉(そうよう、nest leaf、園芸一般的には貯水葉と呼ばれる)上部の深い切れ込みが優美な印象でユニーク。大型。こちらも乾燥に強い。


P.veitchiiの胞子の様子
茶色いのが胞子嚢(ほうしのう)。殻のような粒の中に胞子が入っている。白いモフモフは星状毛(トライコーム)。


「そもそもビカクシダとは?」みたいなのはまた別の機会に書くとして、今日はタネ蒔き(胞子蒔き?)の様子をば。

今回の胞子蒔きで使ったのはこちら。
スプーンとタネ蒔きや挿し芽に最適なピートモスベースの培養土・ジフィーセブン、それに湿度を保てる適当なプラ容器。


子ども用の初めてスプーンの代表格「エジソンママのスプーン」とジフィーセブン
エジソンスプーン、先が平らなので使いやすかったです。でも別に他のものでも良いと思います


管理が面倒だし価格的に割高なのでわたしは普段、ジフィーセブンみたいな「○○専用培養土」をあまり使わないんですが、今回は買ってみました。ビカクの胞子培養の定番らしく、あまりに多くの人がオススメしてるのと、たまたまちょうどイイ額のAmazonの期間限定ポイントがあったので。

「ジフィーセブンだと成長が速い!」って言ってる人が多いですが、別に他の土でも良いと思います。業者でもないのでお金かけて早く大きくしても別に。。ゆっくりの方がカッコよく育つことも多いですしね。
ただ、胞子はかなり小さいので、できるだけ細かい土の方が良いでしょう。ピートモスとか。


胞子を擦り落とした後の普通葉(右)
なぜ子どもの学校のプリントを使ってしまったのか?としばし自問😕


P.veitchiiの胞子と胞子嚢の殻、そしてトライコーム


適当な土の用意ができたら、普通葉の裏の胞子たちをスプーンでゴシゴシこそげ落とします。

「胞子嚢の殻とトライコーム(星状毛)はカビやコケの原因になるから取り除くように」と世間では言われているようですが、、ちょっと無理なような。
とりあえず白いフワフワのトライコームはできる限りより分けましたが、後はそのまま。


今回はジフィーセブン40mmを2個使いました。
ちなみにAmazonで10個300円也。


お湯で戻した。湯気が美味しそう


キノコの培養の経験からすると、熱湯かけたくらいで土の中の雑菌やカビの胞子が全て死滅するとは到底思えないのだけど、一応おまじないとして熱湯でジフィーセブンを戻します。

冬の寒い時期の播種(播胞子?)はどうかな?と少し心配でしたが、雑菌やカビのことを考慮するならむしろ今が適期。

なお、ビカクが小さいうちは根も大して伸ばさないので、土に厚みは不要です。適当な容器に薄く広げます。わたしはお豆腐の容器を再利用しました。


土と胞子、両方の準備ができたら、湿った土に胞子をパラパラと蒔きます。


無事 土に着陸したP.veitchiiの胞子たち


キノコを収穫して空いたスペースにすっぽりハマったビカクシダ(豆腐容器)
左がP.ベイチー、右がP.ウィリンキー


一般的には2週間から1ヶ月ほどで前葉体(シダ植物の子葉のようなもの。いや、ちょっと違うか?)が見えてくるようですが、果たしてどうなりますでしょうか?

楽しみです。ではでは。

コメント

人気の投稿